ガル交のいろいろな何か

ガールズ&パンツァーとバスや鉄道が好きな人です。管理人が撮影したバスや鉄道たまに緊急車両、ガールズ&パンツァーの話題を書いていきます。

台風災害から復活した登山電車

小田原駅から強羅駅を結ぶ箱根登山電車、皆さんも箱根旅行などで乗車した経験があるかと思います。

ですが、昨年10月の台風19号により箱根湯本駅から強羅駅間において土砂崩れなどの甚大な被害が発生し、運休せざるを得なくなってしまいました。

ですが、箱根登山鉄道を始めとした関係者の方々の懸命な復旧作業により、先月23日に約9ヶ月ぶりに全線運転再開となりました。

今月14日に、久しぶりにこの路線にて撮影と乗車をしました。写真と共に紹介します。

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大平台駅にて対向列車待ち合わせ中に撮影

 

強羅駅から乗車した、1000形ベルニナ号の1003編成です。1981年3月17日にデビューし、当時の塗装を復刻しています。

ちなみに愛称のベルニナは、1979年6月1日より姉妹鉄道提携を結んでいる、スイスのレーティッシュ鉄道ベルニナ線にちなんだものです。

 

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車両と車両の間はこのようになっており、緊急時以外は通り抜けができないようになっています。

 

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小涌谷駅宮ノ下駅の間で撮影した写真です。この区間は、昨年の台風災害で一番被害が大きかった箇所でもあります。

線路脇の斜面に、落石防止の壁が新しく設置されましたが、現在も復旧工事が行われていました。

そのため、この工事区間は徐行運転て通過となっています。

 

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こちらは、箱根湯本から強羅へ向かう際に撮影した、同区間の様子です。

 

 

 

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大平台駅宮ノ下駅の間にある、上大平台信号場に停車中の1枚です。

登山電車は、箱根の険しい山を登っていくため、出山信号場.大平台駅.上大平台信号場の3ヶ所で、列車の進行方向を変えるスイッチバックを行います。

このスイッチバックは、箱根登山電車の名物でもあります。なお、出山信号場上大平台信号場では乗客の乗り降りはできません。

 

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塔ノ沢駅出山信号場の間にある出山の鉄橋こと、早川橋梁を渡る所を撮影しました。

端の向こう側に見える遊歩道の吊り橋は、この路線の撮影スポットとしても有名です。

 

さて、ここからは箱根登山電車の仲間たちを紹介します。

 

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強羅駅付近にて撮影

 

登山電車が開業した1919年から、約100年に渡り走り続ける大ベテランのモハ1形です。登場時の形式名はチキ1形であり、1952年の修繕工事により現在のモハ1形となりました。現在は104号と106号が在籍しています。

撮影時は、中間にモハ2形108号を連結した3両フル編成で運用していました。

なおこの車両は、登山電車で唯一冷房装置が付いていません。そのため夏の時期は、すべての窓を開放して運行されます。

 

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大平台駅にて撮影

 

先ほど紹介した1000形ベルニナ号のトップナンバーである1001編成です。

実はこの1000形、デビュー当時は2両編成かつ非冷房車でした。2004年に冷房改造が行われて、同時に中間車を組み込んで3両編成となりました。

 

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塔ノ沢駅で撮影

 

1989年3月18日にデビューした、2000系サンモリッツ号です。この形式より、冷房装置が採用されました。

サンモリッツの由来は、レーティッシュ鉄道沿線の観光スポットから名付けられています。

2両編成の車両ですが、写真のは1997年に増備された3両編成の仕様です。

こちらの第3編成は、2009年3月14日より姉妹鉄道提携を結ぶ、レーティッシュ鉄道の看板列車である氷河急行と同じ塗装デザインに変更されました。

 

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強羅駅付近にて撮影

 

2014年11月1日にデビューした3000形アレグラ号です。アレグラの由来は、スイスで使用されているロマンシュ語の挨拶からとなっています。

1両編成の2本在籍しており、この2本を連結した2両編成または、2000系の2両編成と連結した3両編成で運行されます。

写真はありませんが、2017年5月15日にデビューした2両編成版の3100形もあります。

 

以上が、箱根登山電車の乗車リポートと車両紹介となります。

新型コロナウイルス感染対策および、熱中症対策を万全にして、夏の箱根路の旅でぜひ乗車してみるのをオススメします。

 

※写真はすべて8月14日に撮影