東京都心の新しい顔BRT
久しぶりの投稿です。
今回のテーマは、今月1日より運行を開始した、今話題の東京BRTです。本来ならば、5月24日より運行開始予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い延期となっていました。
運行開始とありますが、厳密に言えばプレ運行となっており、虎ノ門ヒルズから晴海BRTターミナルまでの運行し、2022年以降の本格運行開始を予定しています。
一昨日、管理人が実際に乗車してきましたので、レポートしたいと思います。
虎ノ門ヒルズの乗車場所は、ビジネスタワー1階にあるバスターミナル内のBRTのりばです。
時刻表です。バスは2番のりばから発車します。昨日は金曜日でしたので、平日ダイヤでの運行です。
やって来たのは、トヨタの量産型燃料電池バスSORA1002号車です。
東京BRTの運行は京成バスが担当しており、車両は9両全車が、奥戸営業所東雲車庫に所属しています。
10:05発の便にて虎ノ門ヒルズから晴海BRTターミナルまでの全区間乗車しました。
車内LCD(液晶案内モニター)には、次停留所名の他にもBRTの紹介や、感染症予防の取り組みについて表示されます。
車内後方の窓側の座席には、AC100V専用充電コンセントが取り付けられており、降車ボタンはレシップ製のKSP520シリーズが採用されています。
虎ノ門ヒルズを発車後、環状2号線を経由して、最初の停留所となる新橋を目指します。
新橋停留所付近の交差点にて、東海道新幹線とJR在来線の高架下を通ります。
環状2号線から都道50号線に入り、次の停留所となる勝どきBRTを走行中、車窓右手に築地市場跡地を横に通ります。
さらに、隅田川にかかる築地大橋を渡り側道を通って勝どきBRTに到着です。
その後、清澄通りと都道473号線を経由し、約30分ほどで終点の晴海BRTターミナルに到着しました。
運賃は、1回乗車につき220円であり、1日乗車券は500でICカードでの販売となります。
ではここで、晴海BRTターミナルで撮影した専用車両を紹介します。
トヨタSORA1001号車です。SORAは1001から1005までの計5台導入されています。
型式はZBC-MUM1NAEです。
通常の路線車として、いすゞエルガの長尺ノンステップ(Q尺)車が3台導入されています。
写真は1006号車です。写真を見てお気づきかと思いますが、行先表示器には新しい取り組みとして、発車時刻が表示されるのです。
後部はこの様に表示されます。
連番となる1007号車と1008号車
型式は全車2PG-LV290Q3となります。また1007と1008は、5月11日より交付開始となった江東ナンバーが採用されています。
そして、東京BRT一番の目玉となる車両がこちら
国産初の連節バスであり、東京BRTの広告塔でもある、いすゞエルガデュオ1009号車です。
日野自動車と共同開発によって誕生したバスであり、日野ではブルーリボンハイブリッド連接バスとして販売されています。
現在は、この1009号車の1台のみ在籍しており、当面の間は平日朝1本のみ、晴海BRTターミナルから虎ノ門ヒルズの全区間運行し、それ以外は毎時1本ずつ、晴海から新橋までの往復運用となっています。
型式はLX525Z1であり、排ガス規制記号は付きません。そして、先ほどのエルガ1007.1008と同じく、新ご当地ナンバーの江東ナンバーを付けています。
10:37発の新橋行きで、晴海BRTターミナルを発車する様子を撮影しました。
全長は18メートルあり、通常の路線車よりも長い事がお分かりかと思います。
そして、11:40発の新橋行きで実際に乗車してきました。
車内後方の座席から撮影した連節部の様子です。SORAと同様、車内中心部にLCDが付いています。
降車ボタンはSORAとは違い、オージ製のWS-282-J1が採用されています。押し間違い防止を目的に、ボタンを引っ込めたデザインが特徴です。
後部席から見ると、右左折時に前方の車体が見えるのも連節バスの醍醐味です。
新橋到着後、12:06発の晴海BRTターミナル行きで発車する1009号車を撮影しました。
こちらは、1009号車の車内で無料配布されていた、案内チラシとなります。
表面はBRTについてと運賃が書かれており、裏面は各停留所の時刻表が掲載されています。
以上が、東京BRTと乗車レポートとなります。
東京都心の新しい公共交通機関として、これからが楽しみですね。
※今回も現地へは、新型コロナウイルス感染対策をしております。
写真の車両データ
1001
足立231い10-01
1002
足立230い10-02
1006
足立230え10-06
1007
江東210あ10-07
1008
江東210あ10-08
1009
江東210あ10-09