箱根高速にも引退したエアロエースが…
前回は、小田急箱根高速バスのかつての顔でもあった三菱ふそうエアロバス(MS86系)を紹介しました。
現在は、後継車種であるエアロエースが主役となっていますが、実はすでに退役した車両がいます。
今回は、退役したエアロエースを取り上げていきます。
まずはこちら8892号車です。
2008年に経堂営業所へ新車導入されました。現在運用中のエアロエースには、車内最前方に設置されている案内表示器が大型液晶モニタータイプとなっています。
しかし8892号車は、エアロエースで唯一3色LEDによる文字スクロールタイプの案内表示器を搭載していました。
昨年12月26日より運行開始となった、令和顔エアロエース1901号車の代替車となり、11年間に渡る運用を終えました。
こちらの2台は、2009年に経堂営業所へ新車導入された1991号車と1992号車です。
1991号車は、2014年9月から静岡県御殿場市のPRラッピングを纏っていました。
写真を見て分かる通り、富士山を背景に御殿場市の郷土料理である「みくりやそば」の写真と、この料理のPR部隊である「御殿場みくりやそば振舞隊」公式マスコットキャラクターであるミクリンの横顔が描かれています。
また、黄文字にて「御殿場市へいらっしゃい!」と「welcome to GOTEMBA CITY」と、静岡県外からの観光客や外国人観光客へ向けたメッセージも添えられています。
一方1992号車は、2016年9月から静岡県三島市の観光スポットである三島スカイウォークPRラッピング車となりました。
三島スカイウォークは、2015年12月14日に開業した全長400メートル、高さは70.6メートルの歩行者専用吊り橋であり、日本一長い吊り橋としても知られています。
正式名称は箱根西麓・三島大吊橋であります。
2010年3月12日から昨年6月1日まで、同じグループ会社の東海バスオレンジシャトルと共同運行していた、三島エクスプレスに関連したラッピング車でもありました。
現在、三島エクスプレスは東海バスが単独で運行しており、当時の社名であった東海バスオレンジシャトルも、今年の4月1日に会社再編に伴い東海バス株式会社となっています。
そして、この2台は
ラッピングが解除され通常塗装へ戻ったのです。
1991号車は昨年8月にラッピングが解除され、1992号車は2ヶ月後の10月に解除されました。
12月末で、8892号車の退役から数日足らずで2台揃って退役となり、うち1991号車は今年の4月より沖縄中央観光が運行する、高速バスやんばる急行として再デビューを果たしました。
ちなみに、これらのラッピングはどうなったのかというと
御殿場市PRラッピングは、同じく経堂営業所の1402号車が後任となりました。
三島スカイウォークPRラッピングについては、こちらも同じ経堂営業所の1403号車が後任となっています。
この2台は2014年度の新車で、片式はQRG-MS96VPとなります。
2014年度の新車については、次回のテーマとしますのでお楽しみに。
※1402号車と1403号車における非公式側の写真は、御殿場営業所敷地外から撮影しています。
車両データ
8892号車
2008年式BKG-MS96JP
品川200か20-05
バスタ新宿にて撮影
1991号車
2009年式BKG-MS96JP
品川200か20-06
1992号車
2009年式BKG-MS96JP
品川200か18-55